相談内容
Aさんは恋愛に関して消極的なようで、周りから「もっと自信を持って!」と言われるそうです。
でもどうしたら良いのか分からないし、何が原因なのかも分からない。
ヒプノセラピーのセッションを受ければ何かが分かるかもしれないと思い、予約をされたということでした。
ヒプノセラピー
辿り着いたのは、1670年代頃のフランス。
とても広い庭を持ったお金持ちの家です。
今回のセッションの主人公(前世のAさん)を「Bさん」とします。
いつも比べられてしまう
Bさんには、お姉さんがいます。
お姉さんはとても綺麗で頭も良く、周りからとても可愛がられていたようです。
そして、何かにつけてBさんはお姉さんと比べられてしまいます。
先生への気持ち
お姉さんには、とても素敵な男性の家庭教師がつけられています。
ある日、Bさんはその先生をお姉さんの部屋へ案内することになりました。
それからは、内容によって一緒に勉強をするようになりましたが、先生はBさんのことを可愛がってくれます。
いつも可愛がってくれ、とても素敵で優しい先生を、Bさんはどんどん好きになっていきました。
伝えられない想い
Bさんが16歳の時。
庭に出ると、お姉さんが誰かを待っているようでした。
そこに現れたのは、先生でした。
戦争に参加することになってしまった先生は「帰って来たら結婚しよう」と、お姉さんに結婚の約束をしていたのです。
お姉さんも先生に好意があることに気付いていたので、それを見て「やっぱりね」という気持ちと、先生が戦地へ行ってしまうことや、失恋したことへの哀しみがBさんに押し寄せていました。
愛のない結婚
戦地から戻って来た先生は、お姉さんと結婚して違う土地へ引っ越して行きました。
Bさんは親の勧めで、好きでもない人と結婚することになってしまいました。
愛情というものがよく分からないまま結婚生活が続きますが、やがて子どもを授かり、その後は良き母として子どもを立派に育てていきます。
お姉さんにも子どもが生まれましたが、その後お姉さんは病気になり、まだ若いうちにこの世を去ってしまいました。
お姉さんの夫である先生は、その後誰とも再婚をせずに子どもを育てていったようです。
前世の自分を癒す
AさんのところへBさんを呼んでみると、どこか寂しそうな表情をしていました。
「どうせ、私なんて…」
話を聞いてみると、いつでもお姉さんと比べられてしまい、Bさんがどれだけ頑張っても無駄だったと言うのです。
そこで、Bさんのインナーチャイルドを癒すことにしてみました。
Bさんのインナーチャイルドはまだ小さな女の子で、なんだか元気が無いので話を聞いてみることに。
お父さんもお母さんもBさんのことを可愛がってはくれたけど、いつでもお姉さんのほうを頼りにしていたそうです。
「本当は自分にも頼ってほしかった。認められたかった。」
「何を言っても無駄だと思い、感情を押し込めていたけど、自分の気持ちを大声で叫びたいし泣きたい。」
と話していました。
Bさんのインナーチャイルドを癒していくと、気持ちがスッキリしたようで笑顔になり、Aさんと笑いながらハグをしていました。
セッション後
自信の無い原因が分かったAさん。
気持ちが晴れ晴れとしたそうで、「これからは人と見比べたりなどしない」「人生を楽しんでいく」と、笑顔で言っていました。
果凛から
今生(現世・今世)を生きる私たちにとって、前世の出来事で足を引っ張られてしまうのは本当に困ったことです。
前世で何があったかなんて、通常は分からないですからね。
原因の分からない悩みがあれば、まずは前世を疑ってみると良いかもしれません。
ヒプノセラピーを受けることで解消されていくでしょう。